河津 千代著
こちらは、図書館で出会った本です。
児童書なので、とても読みやすかったです。
森を守りたいの思いで、林業をやり始めて、実際の現場にでて色々と先輩たちには教わりますが、
メンタル的なことや自然に対しての心構えを教えてくれる方はなかなかいませんでした。
(知っていても、口に出しては教えてくれなかっただけかもしれません、)
「こういう心は、ついこのあいだまで、日本人ならだれでももっていたものです。山で働いている人々は、ことにそうでした。
彼らは、天をさしてまっすぐにのびている木々を見上げて、その木が生きてきた年月の長さを思い、その姿の気高さに神を感じました。伐り倒す時には、自分の手でその長い命を絶つことに、恐れを感じずにはいられませんでした。昔のきこりは、木にお神酒をそそぎ、手お合わせてからオノを入れました。切株には、その木の枝やササを立て、よみがえってくれるようにと祈りました。」
この文章を読んだとき、木の前に立ち、目の前に立つ自分より長くこの大地に根ざして生きてきた生命を感謝をもって頂く姿勢がありありを浮かぶようでした。
本にある昔のきこりと同じように、木の存在に感謝し、その気高い命と一つ一つに向き合いながら、森を護る志事に勤しみたいと思います。
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